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メディカルケア赤坂
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お薬について

お薬について

  • Q 薬を飲み始めて1週間経ちますが、気持ちが悪くなるだけで効果が感じられません。服用を中止しても構いませんか?
  • A 吐き気、眠気、だるさなどの抗うつ薬の副作用は、うつ病の身体症状と似たものもあり、うつ病の症状なのか、薬の副作用なのか、分かりにくいものがあります。また、薬の種類によっては、効き始めるまでに10日~2週間くらいかかり、副作用が効果よりも先に出るものがあるので、自己中断せず必ず主治医と相談して下さい。また、薬は神経伝達物質に働いているので、急激に中断すると、不安や悪心、吐き気、手足のしびれ感などの離脱症状が生じることがありますので、副作用がおこった時には副作用なのかどうかも含めて主治医に相談し、適切な対応をとってもらいましょう。
  • Q 職場の環境は変わらないのに、薬をのめばうつ病は良くなるのでしょうか?
  • A うつ病は環境とその方との相互が関係して起こります。環境が変わらないのに薬だけ飲めば病気が良くなるのだろうか、という疑問はほとんどの方が持たれます。うつ病の薬はその方の脳に働き情報伝達をスムーズにして病気の症状を改善させます。そして病気の症状の改善に伴い、環境とその変化に対して適応している能力が戻ってきます。その方が健康なときには、環境への適応能力が十分に働いていたのですから、適応能力の回復がうつ病を克服していく一番の力で、同時にうつ病の薬は適応能力を発揮させるような状態にするともいえます。また薬による治療だけでなく、病気となって適応できなくなった環境から一時離れるという休職や休養も重要であるといえるでしょう。
  • Q かなり病状は良くなったと思いますが、もう薬は飲まなくて良いですか?
  • A 最近のうつ病は昔と比べて症状が軽くなったといわれており「軽症うつ病」ともいわれます。しかし、症状が軽くなった一方で長い間病気であると気づかず受診までの時間が経過し慢性化している場合も多く、十分な治療をしないと再発が多いといわれています。そのようなことから、薬は治療を開始して少なくとも半年から1年は続けるべきであると考えられています。
    また、パニック障害では実際のパニック発作が起こらなくなっても発作が起こるのではないかという「予期不安」がなくならないと、発作からはなかなか離れられません。「予期不安」が完全になくなり、薬を飲み忘れても発作も「予期不安」も起こらない状態まで改善させることが必要です。
  • Q 薬はどのように効くのですか?薬で本当に治るのですか?
  • A 多くの心の病気にお薬がかなり有効です。脳の中では脳細胞が情報の伝達の上で重要な役割を果たしますが、その情報伝達の一部としてドパミンやセロトニンなどという物質が重要な役割をします。それらの物質を神経伝達物質といいますが、薬は神経伝達物質の調整に働いて情報伝達をスムーズにし、病気の症状を軽快させるとともにその方の環境に適応する能力を引き出します。そして気分が改善されるとともに環境への適応能力が発揮され、病気を乗り越えることができるようになるのです。
    心の病気の原因はまだまだ解明されていませんが、症状を改善させる薬は見つかっており、薬の作用から病気の原因が推定されたりします。使用するお薬としては精神安定剤や睡眠導入剤、抗うつ剤などです。「安定剤は作用が強い」、「いちど飲み始めると止められない」とよく言われる方がいますが、経験のある医師の元で使用すれば安全です。当クリニックでは不必要な投薬はいたしませんし、治療にご協力いただけるよう薬の作用と副作用、またご不明な点に関するご説明も十分にいたしますのでご安心下さい。
  • Q 双極性障害とうつ病では、処方される薬は違うのですか?
  • A うつ病の治療では、通常は抗うつ薬が処方されます。一方、双極性障害では気分の波を小さくする作用を持つ気分安定薬という抗うつ薬とは違うグループの薬が必要であるとされています。双極性障害と診断されていて抗うつ薬だけで治療していると、気分の波が治まらない状態が続くことがしばしばあることが知られています。しかし、双極Ⅱ型障害は、一見するとうつ状態だけを繰り返しているように見えますので、なかなか診断が困難であり、抗うつ薬だけが処方され続けている場合がしばしばあります。このようなケースは当院に転院されていらっしゃる患者様にも多く見られます。適切な処方には正確な診断が重要ですが、この点はそれぞれの医師の専門性や臨床経験の差が大きくあらわれる部分でもあります。一方、双極性障害でもどうしても抗うつ薬を使わなければならない場合もありますが、その場合は慎重に使う必要があります。
  • Q 気分安定薬という薬は、どのような薬ですか?
  • A 気分安定薬は大きく分けてリチウム製剤と抗てんかん薬として使われていた薬の2つの グループに分けられます。リチウムは炭酸リチウムという薬で電池のリチウムと同じものですが、服用するとイオン化して吸収され体内に入ります。元来、人の体にはリチウムイオンが微量存在しており、水などの天然界にもある物質です。簡単に言うと塩の成分であるナトリウムと近い関係にあります。リチウムの作用機序はまだ明確にはわかっていませんが、生体リズムをつかさどる時計遺伝子に働いて効果をもたらすという説が知られています。双極性障害は生体リズムの異常によっておこるという考え方は昔からありました。また、抗てんかん薬として使われている薬のグループとしては、バルプロ酸ナトリウム、カルバマゼピン、ラモトリギンの3種類の薬があります。いずれもてんかん発作を抑える働きが知られていましたが、双極性障害にも効果があるということでこの20年くらい使われています。これらの薬がなぜ双極性障害に効果があるのかは、確定的なことはわかっていませんが、環境からの神経ニューロンへのストレスに対する抵抗性を高めて、神経ニューロンを保護する作用があるのではないかということが現在最も有力な説です。